精密根管治療・自家歯牙移植
根管治療について
根管治療とは
根管治療は、神経に達するほどまでに進行してしまった虫歯の治療に用いられます。
このような虫歯は、多くの場合、痛みを治めるために神経を取り除く処置を行います。しかし、痛みを無くす治療のみですと、歯の根管(歯の根の中の神経や血管などが通っている管)が腐ったり、歯が使い物にならなくなったりして、最終的には歯を抜かなければならないケースが生じてきます。
そのような最悪な状況にならないためにも、根管に感染がみられるようであれば、その管をきれいに掃除して、感染物質を除去する必要があります。これを根管治療と言います。根管治療を行えば、重度の虫歯でも抜くことなく残すことが可能になりますが、根気よく、最後まで治療し切ることが大切です。
当院で行うマイクロエンドについて
当院では、このような根管治療はマイクロスコープ(手術用顕微鏡)を用いたマイクロエンド(精密根管治療)で行っています。なお、この治療法につきましては、自費(患者さんの全額自己負担)になります。
実際に治療をする前には、まず歯科用CT(3Dレントゲン)で的確な診断を行います。この検査で治療部位をしっかり確認し、さらにその他の病変がないかどうかもチェックします。
治療においては、高倍率で拡大するマイクロスコープにより治療部位をはっきり見ながら施術を行います。また、治療の際はラバーダムを使用し、細菌などが治療部位へ感染するリスクを避けるよう配慮いたします。ニッケルチタンファイルをはじめとする特殊な専門的器材、超音波を用いながら精密に根管治療を行います。
具体的な治療法ですが、腐った部分をまず取り除き、丁寧な掃除と消毒をくり返します。膿が溜まっているのであれば、膿が出なくなるまで掃除や消毒を行います。消毒が終わったら、中に詰めものをして、芯になる「柱」を立てます。最後に、型を取って被せものを作って柱に装着すれば、しっかり咬める歯に復元します。
料金表(自由診療)
施術内容 | 費用(税別) |
---|---|
根管治療(前歯) | 50,000円/1本 |
根管治療(小臼歯) | 70,000円/1本 |
根管治療(大臼歯) | 100,000円/1本 |
外科的歯内療法 | 80,000円/1本 |
マイクロ使用料 | 3,000円/30分 |
施術のリスク
- 治療時間がかかる
自家歯牙移植
歯牙移植とは
自家歯牙移植とは、患者さん自身の口の中にある親知らず、あるいは埋まってしまっている歯(埋伏歯)がある場合、虫歯が進行して残せなくなった歯や欠損してしまった歯の場所などにその歯を移植し、再び自分の歯で噛めるようにする施術を指します。
抜歯の処置をせざるを得ない状況でも、できる限り自分の歯を極力残したいという方向けになります。なお、ある一定の条件を満たす(抜かざるをえない歯を抜き、同日に親知らず、あるいは埋まっている歯をそこに移植した場合)ことができれば、健康保険による治療も可能です。
また、上記に当てはまっても、自家歯牙移植が適さない場合もあります(加齢により移植した歯が定着しにくい など)。そのため、適性かどうかの判断も当院でしっかり行います。